YouTube台本 ゆっくり解説
物価高 いつまで続くのか不安な人へ
原因と対策を完全整理
【イントロダクション】
ゆっくり霊夢です。
ゆっくり魔理沙だぜ。
今日は「物価高 いつまで続くのか不安な人へ 原因と対策を完全整理」について解説するぜ。
最近さ、スーパーで買い物すると前より1,000円以上高く感じるよ。電気代も月に数千円上がって、不安だよね。給料は増えないのに支出だけ増えるんだわ。
このまま放置すると、家計が年に10万円以上苦しくなる可能性もあるんだ。貯金が減って将来の選択肢が狭まる、そんな未来もあり得るんだぜ。
それは困わ。なんとかならないのかしら。
そこは安心してほしい。今回は物価高が続く理由と、今すぐできる具体的な対策まで丁寧に解説するぜ。なんとなく不安だけど何をすればいいかわからない、そんな人ほど最後まで見る価値がある内容だぜ。
それなら安心だわ。このチャンネルでは、お金や暮らしの不安をやさしく解説してるよ。気になる人はチャンネル登録してね。
ゆっくりしていってね
ゆっくりしていってね
まず知っておきたい物価高の基本
物価高とは何か
じゃあまず最初に、そもそも「物価高」って何なのかから整理するぜ。簡潔に言うと、同じお金で買えるモノやサービスが減っている状態だな。
ニュースで毎日のように聞くけど、正直ふわっとしてるよ。値段が上がってるって話だよね?
なぜ生活が苦しく感じるのか
そうだな。ただ、もう一歩だけ噛み砕くと分かりやすくなる。
そうなの? どういうこと?
野菜やパンや電気代・ガソリン代みたいな生活に必要なモノ全体の値段が、じわじわ上がっていく。物価高ってのは、そういう状態を言うんだぜ。
だからスーパーに行くたびに「高っ」ってなるんだね。前と同じ物を買ってるのに、支払いが増えてる気がするわ。
その感覚、正しいな。実際に国もデータを出していて、総務省が発表している消費者物価指数って指標がある。[1] これは、一般家庭が買うモノやサービスの値段をまとめた数字だ。
消費者物価指数?なんだか難しそうだね。
安心しろ。めちゃくちゃ簡単に言うと、「昔と比べて生活費がどれくらい上がったかを見る成績表」みたいなものだな。
成績表ならわかるよ。で、その成績はどうなってるの?
2022年以降、日本の消費者物価指数ははっきり上がっている。特に食料とエネルギー、つまり食べる・暮らす・移動するに関係する分野が大きく上昇してるんだ。
それって、生活に直撃するところじゃない。そりゃ苦しく感じるよね。
その通りだ。だから物価高とは、単にものが値上がりすることだけを言うんじゃなく、給料が同じでも生活費だけが増えていく状態なんだぜ。
でもさ、値段が上がってるだけなら、少し我慢すればいい気もするよ?なんでこんなに苦しく感じるんだろ。
いいところに気づいたな。次はそこがポイントだ。さっき言ったように、給料の上がり方が、物価の上がり方に追いついていないからだ。
あっ…それ、すごく心当たりある。給料はあんまり変わってないよ。
多くの家庭が同じ状況だな。厚生労働省が公表する「毎月勤労統計調査(結果)」で、名目賃金と実質賃金の動きが載ってるぜ。[2]
ええ? なんだか難しそうな話…
安心しろ。順を追って説明するらな。その調査では、ここ数年は名目の給料が少し上がっても、物価上昇を差し引くと実質的には増えていない状態が続いていると書いてある。[2]
名目?実質?やっぱり難しいわ…
もっと簡単に言うぞ。名目ってのは「数字だけ見た給料」、実質ってのは「物価を考えたあとに、実際どれだけ使えるか」だ。
なるほどね。給料がちょっと増えても、物の値段がもっと上がってたら意味ないって話だね。
そういうことだ。例えば、給料が月に1万円増えても、食費・電気代・ガソリン代で1万5千円増えたら、生活はむしろ苦しくなるよな。
完全に今の我が家だわ…。節約してるのに、なぜかお金が残らないんだね。
まさにそれが、物価高で生活が苦しく感じる正体だ。しかも厄介なのは、値上げが一気じゃなくて、少しずつ進む点だな。
あっ、それ分かる。「気づいたら高くなってた」って感じ。
人は急な変化には敏感だけど、毎月数十円、数百円の値上げには慣れてしまう。結果として、気づいた時には家計が圧迫されてるんだぜ。
じゃあ、ここまでをまとめるとどうなるの?
まとめとしての結論を言うぞ。物価高そのものよりも、「物価だけ上がって、使えるお金が増えない」点が、生活を苦しくしている原因だ。ここをしっかり押さえておくべきだな。
なるほど…。ただ高いだけじゃなくて、バランスが崩れてるんだね。
そうなんだぜ。だからこの先を考える時も、「値段が上がるか下がるか」だけを見るんじゃなくて、家計がどう影響を受けるかを考えるのが大切になる。
それを知るために、次は「なぜ物価高が続いてるのか」を見ていくんだね。早く知りたいよ。
ああ、その通りだ。次は原因を一つずつ、もっと噛み砕いて説明していくぜ。
なぜ物価高が続いているのか
ここからは、「なんで物価高がこんなに長く続いてるのか」を説明していくぜ。
お願い。
その理由は、原因が一つじゃなくて、いくつも重なってるから簡単に元に戻らない、ということなんだぜ。
えっ、一つ直せば終わる話じゃないの?だからずっと苦しいままなんだね。
そうなんだぜ。じゃあ順番に、特に影響が大きい三つを見ていくな。まず一つ目は、原材料やエネルギーの値上がりだ。
原材料やエネルギー…
原材料やエネルギーの値上がり
食べ物でも日用品でも、元をたどると「原材料」があるよな。小麦やとうもろこしのような食料品・石油や電気・ガスと言ったエネルギー関連、こういう基礎になるものだ。
確かに、パンとか麺類が高くなったって、よく聞くよ。
その通りだ。実際、農林水産省の「輸入小麦の政府売渡価格」改定の報道発表で、小麦コストの変化が説明されてるぜ[3]。それと、資源エネルギー庁の資料でも燃料価格とエネルギー情勢の説明があるな[4]。これらのデータを見ると、ここ数年で小麦や飼料、原油価格が大きく上昇している。
でも、なんでそんなに上がったの?
理由はいくつかある。海外での戦争や紛争、天候不良、輸送の混乱だな。特にエネルギーは世界中で奪い合いになるから、価格が上がりやすいんだぜ。
世界の問題が、日本のスーパーの値段につながってるんだね。
まさにそれだ。そして重要なのは、原材料が高くなると、完成品は必ず高くなる点だ。企業が全部を我慢するのは無理だからな。
ほんとうに。なんとかしてほしいわね…
円安で輸入品が高くなる影響
次に大きいのが、円安だ。これはニュースでもよく聞くよな。簡単に言うと、日本のお金の力が弱くなってる状態だ。同じ1ドルの商品を買うのに、前より多くの円が必要になる。
あっ、それで輸入品が高くなるんだね。
日本は食料もエネルギーも、かなり海外に頼っている国だ。だから円安になると、ガソリンや電気・ガスから、食料品に至るまで幅広く影響が出る。財務省や日本銀行も、円安は物価を押し上げる要因だと繰り返し説明している。日本銀行の「経済・物価情勢の展望」などを見ても、為替や輸入物価が物価に影響することが書かれているんだぜ。[5]
難しそうな調査も当たり前のことが書いてあるのね… なんか残念。
人件費や運ぶ費用の上昇
そして、三つ目が、人件費と運ぶ費用の上昇だな。ここは見落とされがちだけど、かなり重要だ。
人件費って、給料のこと?
そうだ。人手不足の影響で、運送業やサービス業を中心に、給料を上げないと人が集まらなくなっている。
それって良いことじゃないの?
働く人にとっては大事だ。ただし、企業側から見るとコストが増える。すると、その分を商品やサービスの価格に反映せざるを得なくなるんだぜ。
なるほど…。運ぶ人の給料が上がると、物の値段も上がるんだね。
その通りだ。物流関連の報告書・資料で、物流の人手不足やコストが課題として扱われてるぜ。つまり、それらの問題が価格転嫁に繋がっているというわけだ。[6]
なぜ物価高はすぐ終わらないのか
ここまで聞くと、なんだか全部つながってる感じがするよ。
鋭いな。ここで改めてまとめてみるぞ。物価高が続くのは、原材料・円安・人件費という複数の問題が同時に起きているからだ。
どれか一つ直っても、他が残るってこと?
そうだ。しかも、一度上がったコストは簡単には下がらない。これが、物価高が「長引く」と感じる一番の理由なんだぜ。
じゃあ、私たちはずっと耐えるしかないの?
いい質問だな。実は、ここが大事なポイントだ。原因を知ると、対処の方向も見えてくる。
どういうこと?
例えば、「全部が一気に下がるのを待つ」のは現実的じゃない。だからこそ、家計側でできる守り方を考える必要があるんだ。
なるほど…。ただ不安になるんじゃなくて、知ることが大事なんだね。
その通りだぜ。次は、「じゃあ物価高はいつまで続きそうなのか」そこを、できるだけ分かりやすく見ていくぞ。
うん。そこが知りたいのよ。
物価高はいつまで続くのか
そうだな。ここが一番知りたいところだよな。先に全体の答えを言うぜ。よく聞け。物価高はすぐには終わらないが、ずっと上がり続ける可能性も低い、これが現実的な見方だ。
えっ、終わらないの?でも、永遠に上がるわけでもないの?どっちなのか、余計に不安になるよ。
その気持ち、よく分かるな。だからここは、順番に噛み砕いて説明する。まずは、なぜ今の状況がすぐ終わらないのかだ。
うん、ぜひお願い。
今の状況がすぐ終わらない理由
理由を一言で言うと、物価を押し上げている原因が、まだ解決していないからだな。
原因って、さっき話してた原材料とか円安とかだよね?
その通りだ。原材料・エネルギや円安、そして人件費。これらは短期間で元に戻る性質じゃない。
でも、ニュースで「値上げは一段落」とか聞くと、そろそろ下がるのかなって期待しちゃうよ。
そこが誤解しやすい点なんだぜ。値上げが止まる=値段が下がる、ではない。高いまま横ばいになる状態も多いんだ。
あっ…安くならないけど、これ以上は上がらない、ってこと?
そうだな。ここで重要な話をするぞ。
なに?
日本銀行は2024年の「経済・物価情勢の展望」で、物価上昇率は徐々に落ち着くものの、急に以前の水準へ戻る可能性は低いと示している。
えっ、戻らないの?
残念ながらそうだ。つまり、「高い状態で落ち着く」可能性が高い、という見方だな。[5]
じゃあ、私たちが「前みたいな値段」に戻るのを期待するのは、ちょっと現実的じゃないんだね。どうしよう…
そうだな。ではこれからどうなりそうか、予測を立ててみるぞ。
2025年以降はどうなりそうか
じゃあ、2025年以降はどうなるの?このままずっと苦しい感じ?
ここは希望もある。明るい面をいうと、急な値上げが続く可能性は下がっていくと考えられている。
本当?それなら少し安心だよ。
日本銀行の見通しでは、物価の上がり方は、だんだん緩やかになるとされている。理由は、エネルギー価格の高騰が一服しつつある点や、極端な混乱が落ち着いてきた点だな。
じゃあ、普通の生活に戻れるの?
そこは注意が必要だ。「上がり方が落ち着く」と「生活が楽になる」はイコールじゃない。
えっ、どういうこと?
例えば、100円だったものが120円になって、その後ずっと120円のままだとする。値上げは止まっても、安くはなってないよな。
ああ…確かに、それは楽になったとは言えないね。
だから2025年以降は、値上げラッシュは落ち着くが、高い状態には慣れていく時期になる可能性が高いんだぜ。
物価が落ち着くときの目安
じゃあさ、「よし、安心していい」って思える目安はあるの?
いい質問だな。目安は大きく三つある。
三つも?知りたいよ。
一つ目は、物価の上昇率が安定すること。毎年どんどん上がる状態が止まり、緩やかな動きになるかどうかだ。
ニュースで「物価上昇率〇%」って言ってるやつだね。
そのとおりだ。二つ目は、給料の伸びが物価に追いつくこと。厚生労働省の賃金統計でも、賃上げがどこまで広がるかが重要視されている。
そうなの?それでどうなるの?
例えば、小難しい話になるが、令和7年8月1日付の『令和7年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況』によると、賃上げ率は5.52%で前年を上回っている。[6]
そうなの?賃上げ率が前年を上回っているということは、よりお給料が高くなっているということね。給料がちゃんと増えたら、同じ値段でも楽になるもんね。
その通りだ。そして三つ目が、円安が落ち着くこと。極端な円安が収まれば、輸入品の値上げ圧力も弱くなる。
なるほど…。一つだけじゃなくて、全部そろわないと安心できないんだね。
じゃあ、ここまでをもう一度まとめるぞ。物価高はすぐには終わらないが、無限に悪くなるわけでもない。
短期では厳しいけど、少しずつ形は変わっていくって感じだね。
そうなんだぜ。
だから大事なのは、「元に戻るのを待つ」より今の状況に合わせて家計を守る行動、というわけね。先が見えたら、少し落ち着いて考えられるね。
そのとおりだ。よく話についてきているな。次は、「この物価高が、私たちの家計にどんな影響を出しているのか」、そこを具体的に見ていくぞ。
うん、知りたい。自分の家がどれくらい影響を受けてるのか、ちゃんと向き合いたいよ。
家計にはどんな影響が出ているか
ここでは、「物価高が家計にどんな影響を出しているのか」を見ていくぜ。どんな影響かまず言うと、生活に欠かせない支出ほど増えているから、実感としてかなり苦しく感じやすいんだ。
それ、めちゃくちゃ分かるよ。贅沢してないのに、毎月ギリギリなんだよね。
多くの家庭が同じ状態だな。じゃあまず、なぜ家計が苦しいと感じのか、というから説明するぞ。
食費や光熱費が増えている理由
基本的なことのようで、不思議なのよね…
実は、食費と光熱費には、共通点がある。それは、削りにくい支出だという点だ。
確かに、食べないわけにもいかないし、電気もガスも使わないと生活できないよ。
その通りだ。2024年時点の総務省統計局「家計調査(家計収支編)」の月次結果で、費目別の支出が確認出来る。
また難しい話…
大丈夫だ。これをしっかり読むと、この家計調査でも、ここ数年で食料と光熱・水道の支出ははっきり増えていると出ているんだぜ。[7]
国のデータでも増えてるって出てるのね。
そうだ。理由は大きく三つある。一つ目は、原材料やエネルギーの価格上昇。二つ目は、円安の影響で輸入品が高くなったこと。三つ目は、運送や人件費が上がったことだな。
全部、前に話してくれた原因につながってるね。
そうなんだぜ。例えば食費。小麦、油、飼料が高くなるとどうなる? パンや麺類が高くなるのはさっき霊夢も言っていたとおりだ。
そうだね。
さらに、飼料を食べて育つ動物の肉、鶏の卵まで連動して値上がりするっていうこともわかるだろ?
ああ、そうかあ、それだけ育てるのにコストが掛かってるって言うことなんだね。
そのとおりだ、実際、農林水産省は、2023年から2024年にかけて、輸入小麦の政府売渡価格を引き上げているが、それは、価格そのものや円安の影響で原材料コストが上がっているからだと説明されているんだ。
だから、パンや麺に、卵やお肉まで高くなったとき、ほんとに困ったよ。
一方で光熱費も同じだ。資源エネルギー庁の資料を見ると、電気やガスは燃料価格の影響を強く受ける。
うん。
電気やガスについても、資源エネルギー庁が2024年時点で、燃料価格の上昇が料金に反映される仕組みだと公式に説明している。だから、原油や天然ガスが高くなると、少し遅れて請求額が上がるんだぜ。[4]。
急に高くなった感じがするのは、そのせいなんだね。
そうだな。しかも食費も光熱費も、毎月必ず出ていくお金だから、少しの値上げでもダメージが大きい。
言われてみれば、一回の買い物は数百円しか増えてない気もするけど、月末になると全然余裕がないよ。
そこが落とし穴だな。例えば、・食費が月に3,000円増える・電気代が月に2,000円増える・ガソリン代が月に2,000円増える これだけで、毎月7,000円の負担増だ。
7,000円!?年間だと…結構な金額だね。
そう、年間で8万円以上になる。でも多くの人は、「なんとなく苦しい」と感じるだけで、数字では把握できていない。
だから不安が大きくなるんだね。
特に負担が大きい家庭の特徴
次に、特に影響を受けやすい家庭の特徴を見ていくぞ。そんな家庭の特徴は、固定費と生活必需品の割合が高いということだ。こういう家庭は物価高の影響を受けやすい。
それって、具体的に言うとどんな家庭?
代表的なのは三つだな。一つ目は、子育て世帯。食費が多く、光熱費もかかる。
成長期の子どもがいたら、食費は減らせないよね。
二つ目は、車を使う家庭。ガソリン代の影響を直に受ける。
地方だと車なしは厳しいもんね。
三つ目は、収入に余裕が少ない家庭だ。生活費のほとんどが必需品だと、値上げ分を吸収できない。
あっ…これ、当てはまる人かなり多いんじゃない?
その通りだ。だから物価高は、「一部の人だけが困る問題」じゃない。
なぜ不安が強くなるのか
数字で聞くと、不安になる理由がよく分かるね。
ここで大事なポイントがある。家計が苦しい理由が分からないと、不安はどんどん大きくなるということだぜ。
確かに、原因が見えないと「この先どうなるの?」って考えちゃうよ。
逆に言えば、「どこでお金が増えているのか」を知ると、対処の方向が見えてくる。
ただ我慢するだけじゃダメなんだね。
じゃあ、ここまでをもう一度まとめるぞ。物価高は、食費や光熱費といった削りにくい支出を直撃するから、家計へのダメージが大きい。
しかも、子育て世帯や車を使う家庭ほど影響が大きいんだね。
そうなんだぜ。だから次に大事になるのは、「じゃあ、今すぐ何をすればいいのか」だ。
やっと対処の話だね。正直、どう動けばいいか知りたいよ。
次は、今すぐできる物価高への対処法を、ムリなく続く形で解説していくぞ。
うん、よろしくね。少しでも希望が見えたらいいな。
今すぐできる物価高への対処法
まず最初に大切なことを言うぞ。物価高への対処は、「我慢よりも整理」が大事だ、ということだ。
えっ、節約って我慢するものじゃないの?もうこれ以上、削れない気がするよ。
そこが一番の誤解なんだ。無理な節約は続かないし、失敗しやすい。だからまずやるべきなのは、毎月の支出を見直すことだな。
へえ、どうやって?
毎月の支出を見直すポイント
支出の見直しって聞くと、「細かく家計簿つけなきゃ」と思うかもしれないが、そこまでやらなくていい。そういうことじゃないんだ。
本当?家計簿って続かないんだよね。
安心しろ。見るべきはたった二つだ。固定費と変動費だな。
固定費?変動費?また難しそうな言葉出たよ。
ここも簡単だ。固定費は、毎月ほぼ同じ金額が出ていくお金。家賃、スマホ代、保険、サブスクだな。
ああ、勝手に引き落とされるやつね。
そうだ。変動費は、月によって変わるお金。食費、電気代、ガス代、日用品だ。
なるほど、分かりやすいね。
ここで重要なのは、最初に見るのは固定費だという点だぜ。
えっ?食費を削るんじゃないの?
食費は毎日我慢が必要になる。一方で固定費は、一回見直せば効果がずっと続く。確かに、スマホ代が下がれば毎月楽になるね。
さっきに少し触れた総務省の「家計調査」だが、この「家計調査」には、支出の内訳を数字で確認できるようになっている。
支出の内訳?どうなってるの?
そこには「家計調査で通信費などの支出規模が見える」って書いてある。言い換えれば、通信費や保険料は、見直し効果が出やすい支出だとされている。[7]。
国のデータでもそうなんだ。
例えば、スマホ代を月8,000円から5,000円にできたら、毎月3,000円、年間で36,000円の余裕が生まれる。
それだけで、電気代の値上げ分くらいはカバーできそう。じゃあまずは、「何にいくら固定で払っているか」を把握することからはじめるわけね。
そうなんだぜ。それが家計の見直しの第一歩だ。
ムリなく続く節約の考え方
でもさ、それでも節約しなきゃいけない場面はあるよね?
もちろんある。ただし考え方を変える必要がある。どう変えるかと言うと、節約は我慢じゃなく、仕組み化が大事だ。
仕組み化?どういうこと?
例えば、毎回「今日は我慢しよう」と考えるのは疲れる。だから、最初から無駄が出にくい形を作るんだ。
具体的には?
食費なら、・まとめ買いを決めた日にだけ行う・外食の回数をルール化する
確かに外食は減ってるな…
そして光熱費なら、・使っていない家電のコンセントを抜く・設定温度を一度決めたら触らない こういう小さな仕組み、まあ言えば家の決まり事だな。
それなら、毎回悩まなくて済みそうだね。
その通りだ。しかも大事なのは、完璧を目指さないこと。
あ、それ大事。三日坊主になりがちなんだよ。
多くの人が失敗する理由は、最初から頑張りすぎるからだ。月に1,000円減れば十分成功なんだぜ。
1,000円ならできそう。
年間で12,000円だ。これが固定費の見直しと組み合わさると、物価高のダメージはかなり和らぐ。
不安を減らす一番のコツ
話を聞いてると、少し気持ちが楽になってきたよ。
それが一番大事な変化だな。ここで伝えたいポイントがある。
なに?
物価高への対処は、未来を完全に予測することじゃない。「今できることを積み重ねる」ことだ。
ただ先が見えないから不安になるんじゃなくて、またこの先どうなるかばかり考えるんじゃないのね。まず、手を動かして、数字で把握して、少しずつ整えると落ち着くんだね。
その通りだぜ。理解の速さにはびっくりだ。霊夢の言う通り、これだけで、不安はかなり小さくなる。
「固定費を先に見直して、節約は仕組みで続ける」、だね。
そうなんだぜ。そして次は、この流れをさらに助けてくれる方法がある。
えっ、まだあるの?
ある。それが、ふるさと納税だ。
名前は聞いたことあるけど、難しそうで手を出してなかったよ。
大丈夫だ。次は、「家計を助ける仕組み」として、ふるさと納税を超やさしく解説していくぜ。
それは気になるね。続き、聞きたいよ。
ふるさと納税で家計を助ける
実を言うと、ふるさと納税は、物価高対策としてかなり相性がいい仕組みなんだ。この点はあまり知られていない。
ふるさと納税って、聞いたことはあるよ。でも、お金に余裕がある人の制度ってイメージなんだよね。
それ、かなり多い誤解だな。実はふるさと納税は、今払っている税金の使い道を変えるだけの制度なんだぜ。
えっ?新しくお金を出すわけじゃないの?
ふるさと納税の基本
そこが一番大事なポイントだ。ふるさと納税は、来年払う予定の住民税や所得税を、前もって使う仕組みなんだ。
前もって使う?なんだか分かりにくいよ。
じゃあ、超シンプルな例でいくぞ。例えば、本来10万円の税金を払う予定の人がいるとする。
うん。
その人が、ふるさと納税で10万円分寄付すると、自己負担は2,000円だけで、残りは税金が安くなる形で戻ってくる。
えっ、2,000円だけ?それで終わり?
そうなんだぜ。総務省の「ふるさと納税ポータルサイトの中の『制度の仕組み・控除の説明』」によると、自己負担2,000円を除いた額が控除対象になることが説明されてるぜ。[8]
う~ん、なるほど…
つまり今の話だと、98,000円分が控除の対象になるから、所得税も安く抑えられる、ということだ。
控除とかあんまりわからないけど、得になるんだったら、やらない理由があんまりない気がしてきたよ。
その通りだ。そういうことをまず知ることって大事だな。さらにふるさと納税は、特に物価高の今は、生活に必要な物を直接もらえる点が強い。
そうか、今一番値上がりしているものがもらえるから、さっきの税金の話とお得の二重取りっていうところね。
なるほど、いいこと言うな。食費や日用品が一番上がっているからありがたい制度だよな。
確かに、一番困ってるのはそこだよ。
総務省の家計調査でも、ここ数年で特に伸びているのは、食料と生活必需品だ。
毎月必ず買うものばっかりだね。
そうだ。ふるさと納税は、その「必ず買うもの」を税金でまかなえる可能性がある。
食料品や日用品を受け取る方法
具体的には、どんな物がもらえるの?
かなり幅広いぞ。例えば、・米・肉・魚・野菜・冷凍食品・トイレットペーパー・ティッシュ こういった、毎日の生活で必ず使う物だな。
それ全部、普段スーパーで買ってるやつだよ。
だからこそ意味がある。例えば、お米10キロをふるさと納税でもらえたら、その分、スーパーで買う必要がなくなる。
確かに、それだけで数千円は浮くね。
しかも、肉や冷凍食品を選べば、「今月は食費がかなり楽」って月を作れる。
ボーナス月みたいな感覚だね。
まさにそれだな。物価高で毎月ギリギリになる中で、一時的でも家計が軽くなる月があるのは、精神的にもかなり助けになる。
でも、なんか難しくない?そこだけが心配だよ。
そこも安心しろ。初心者が気をつけるポイントは、たった三つだ。
三つなら覚えられそう。
一つ目は、自分の上限額を超えないこと。これは年収や家族構成で決まる。
それはどうやって調べるの?
多くのふるさと納税サイトに、無料のシミュレーターがある。数字を入れるだけだ。
それならできそうだね。
二つ目は、食べきれる量を選ぶこと。欲張りすぎると、冷凍庫が悲鳴を上げる。
あ、それ想像できる…。
三つ目は、必需品を優先することだ。最初は、米や日用品でいい。
話を聞いてると、ふるさと納税って節約というより、うまい使い方って感じだね。
その表現、かなり的なのだ。これは我慢する節約じゃない。制度を使った家計の防御なんだぜ。
物価が下がるのを待つより、今ある制度を使った方が早いんだね。
その通りだ。国が用意している制度は、使った人だけが得をする仕組みでもある。じゃあ、ここまでをもう一度まとめるぞ。ふるさと納税は、今払っている税金で、食料品や日用品を手に入れる仕組みだ。
だから、物価高で一番つらい部分を直接助けてくれるんだね。
そうなんだぜ。そしてこれは、「節約が苦しい人」ほど向いている。
私もやりたくなってきたよ。
次は、もう一歩先の話だ。物価高の中で、お金の価値をどう守るかを見ていくぞ。
将来の話だね。ちょっと難しそうだけど、聞いてみたいよ。
将来に備えるお金の考え方
ここからは、少し先の話をするぞ。パッと聞くと驚くかもしれないが、物価高の時代は、お金を「持っているだけ」だと少しずつ損をするんだぜ。
えっ?貯金してるのに損するの?それ、ちょっと怖いよ。
怖く感じるよな。でも仕組みを知れば、必要以上に不安になる話じゃない。まずは、物価高でお金の価値がどう変わるかから説明する。
物価高でお金の価値はどう変わるか
これは分かると思うが、物価が上がると、同じ金額で買える物が減る。これが、お金の価値が下がる感覚の正体だ。
それ、なんとなくは分かるよ。前より同じ金額で買えなくなってるもん。
まさにそれだな。さっきも言ったことだが、日本銀行や総務省が出している消費者物価指数を見ると、ここ数年で物価は確実に上がっている。
そうだったわね。
例えば、今まで100円で買えていた物が、120円になったとする。
コンビニコーヒーみたいに。
このとき、現金100円の価値は、実質的には約80円分に下がったとも言える。
えっ、どういうこと?
お金の数字は変わってなくても、使える力が弱くなっている。前は100円で買えるものが多かったけど、今は100円ではもう買えなくなっているものがすごく増えている。それだけ、100円の価値が下がってしまっている、ということだな。
ああ、そう言ってもらえたら少しは分かるな… じゃあそれって、貯金してる人ほど影響を受けるってこと?
鋭いな。その通りだ。銀行に置いたままのお金は、基本的に増えない。
じゃあ、何もしないで貯金だけしてると、知らないうちに目減りしていく感じ?
そういうことだな。これを難しい言葉で言うと「インフレ」だが、今は覚えなくていい。大事なのは、物価高の時代は、現金の力が弱くなるという点だ。
でもさ、生活がギリギリなのに、将来のことまで考える余裕がないよ。
その気持ち、よく分かる。だからこそ、ここで言う備えは「大きな投資」じゃない。
じゃあ、何をすればいいの?
結論から言うと、お金をすべて貯金に置かない、これだけだ。
全部じゃなければいいの?
そうだ。例えば、9割は生活用の貯金、残り1割は将来用、それだけでも考え方は変わる。
初心者が気をつけたい資産づくり
ここからは、初心者向けの話をするぞ。まず気をつけるべきは、増やそうとしすぎないことが一番大事だ。
えっ?増やさなくていいの?
いや、「急に増やす」のが危険なんだ。物価高で不安になると、一気に取り返そうとする人が増える。
あっ、「今すぐ儲かる」みたいな話に引っかかりそう…。不安って人を本当に変えてしまうよね…
そうなんだぜ。だから初心者がまず意識すべきなのは、お金の価値を守ることだ。
守る、か。
例えば、毎月1万円だけ、長く積み立てていく。これだけで、物価に置いていかれにくくなる。
それなら、家計が壊れる心配も少なそうだね。
その通りだ。金融庁も、「長期・分散・積立」が基本だと説明している。金融庁のNISAや資産形成の周知ページで、長期・分散・積立の考え方が繰り返し案内されてるぜ。[9]
なんか難しそうな言葉だけど…。
超簡単に言うぞ。・少しずつ・一気に使わず・長く続ける これだけだ。
それなら分かるよ。
生活を守りながら考えるのが正解
でもさ、今の生活が一番大事だよね?
もちろんだ。だから順番が大事なんだぜ。まず、・支出を整える・ふるさと納税などで家計を守る その上で、余裕が少し出てきたら将来を考える。
全部一気にやらなくていいんだね。物価高の時代に大切なのは、家計のやりくりに完璧を目指さない。やれるところからやっていく。これが要点だとよくわかったわ。
ほんとそのとおりだ。霊夢すごいな。見直したぜ。
魔理沙の説明が上手だからよ。
じゃあ、もう分かっていると思うが、ここまでをまとめるぞ。・物価は急に元に戻る可能性は低い・だからこそ、現実的な視点を持つ・最初にやるのは、家計の全体把握・節約だけに頼らず、制度や仕組みを使う これが大事だ。
不安がゼロになるわけじゃないけど、向き合い方は分かってきたよ。
それで十分だ。次はいよいよ、この動画全体を締める考え方に入るぞ。
うん。ここまで聞いてきた内容、ちゃんと整理したいよ。
ここまでの要約
ここまで、かなりいろんな話をしてきたな。最後に一番大事なところをまとめるぞ。結論から言うと、物価高は避けられないが、振り回される必要はない、これが今日の答えだぜ。
うん…。最初は正直、怖い話ばっかりだと思ってたけど、今は少し見え方が変わってきたよ。
それなら、この動画の役目は果たせてるな。じゃあ、なぜそう言えるのか、これまでの話を整理しながら確認していこう。
物価高は「異常」じゃなく「環境の変化」
まず一つ目の考え方だ。物価高は、一時的な異常ではなく、環境の変化なんだ。
前みたいな値段に戻るのを、ずっと待つのは現実的じゃないって話だったね。
その通りだ。原材料、エネルギー、円安に人件費。これらはすぐ元に戻る性質じゃない。だから「いつ終わるの?」って考え続けると、ずっと不安なままになっちゃうんだね。そうなんだぜ。大事なのは、「元に戻るかどうか」より「今の環境にどう適応するか」だ。
不安の正体は「分からないこと」
二つ目だ。多くの人が感じている不安の正体は、物価高そのものじゃなく、先が見えないことだな。
それ、すごくしっくりくるよ。理由が分からないと、ずっとモヤモヤするんだよね。
だからこの動画では、・なぜ物価高が続いているのか・いつ頃落ち着きそうか・家計にどう影響するのか ここを一つずつ紐解いてきた。
全部つながってるって分かっただけでも、気持ちが落ち着いたよ。
そうだな。不安は、知ることで小さくできる。これはお金の話に限らない、大事な考え方だ。
我慢よりも「整える」が正解
三つ目。物価高への対処で一番大事なのは、我慢じゃなく、整えることだ。
話を聞くまでは、節約=我慢、って思い込んでたよ。
多くの人がそうだな。でも実際に効くのは、・固定費を見直す・制度を使う・お金の置き場所を少し工夫する こういう、一度やれば続く対策だ。
無理な頑張りを続けなくていい方法だね。
そうだ。物価高は短距離走じゃない。長く続く前提で、疲れない走り方を選ぶ必要がある。
将来の不安は「少しずつ」でいい
四つ目は、将来の話だ。物価高の時代は、現金の価値が少しずつ弱くなる。だから、全部を貯金だけに置くのは危ないんだよね。
その通りだが、ここで大事なのは「少しずつ」だ。いきなり大きなことをする必要はない。
守る意識から始めればいいって話だったね。
そうなんだぜ。初心者がやるべきなのは、増やすことより、置いていかれないことだ。
正解は一つじゃない
ここまで聞いて思ったんだけど、「これさえやれば安心」って正解はないんだね。
鋭いな。まさにそれが最後のポイントだ。
ちょっと安心したよ。完璧じゃなくていいんだって思えた。
物価高とうまく付き合うために大切なのは、自分の生活に合ったやり方を選ぶことだ。
他人と比べなくていいんだね。あわててNISAに大金を入れたり、ふるさと納税をしていないからと言って自分ちはダメだ、と思わなくていいんだね。
そうだ。家計も、収入も、環境も人それぞれだ。
まとめ
じゃあ、最後にもう一度まとめるぞ。・物価高はすぐ終わらない・でも、ずっと悪くなり続けるわけでもない・不安は、知って整えることで小さくできる・我慢より、仕組み・完璧より、継続 これが、物価高とうまく付き合うための考え方だ。
未来が急に明るくなったわけじゃないけど、歩き方は分かった気がするよ。
それで十分だぜ。大事なのは、立ち止まらないことだ。
うん。今日聞いたこと、できるところからやってみるね。
それが一番の正解だ。
【エンディング】
今回は、物価高はいつまで続くのか、その原因と家計を守る具体策を聞けてよかったわ。
それは良かったぜ。
仕組みを知れば、必要以上に不安にならなくていいんだ、ってことが分かって、本当にためになったわ。これなら今日から動けそうだね。
霊夢、うまくまとめたな。このチャンネルでは、お金や暮らしの不安をやさしく解説してるぜ。気になる人はチャンネル登録してくれよな。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
お疲れ様でした。
お疲れ様でした。
\ 読者の心を動かす教育系台本を制作します /
お問い合わせはこちら出典一覧(番号=本文中の [ ] と対応)
- [1] 総務省 統計局「消費者物価指数(CPI)」 (指数の解説、月次・年平均の公表)URL:https://www.stat.go.jp/data/cpi/index.html
- [2] 厚生労働省「毎月勤労統計調査(結果)」 (名目賃金・実質賃金の推移)URL:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html
- [3] 農林水産省「輸入小麦の政府売渡価格」改定の報道発表 URL:https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kokusan/
※年度・改定回ごとの個別リリースがこのページ以下に掲載されます。 - [4] 資源エネルギー庁(電気・ガス料金、燃料価格、燃料費調整制度の解説) URL:https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/
- [5] 日本銀行「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」 URL:https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/
- [6] 国土交通省(物流コスト・価格転嫁・物流課題に関する資料) URL:https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/
- [7] 総務省 統計局「家計調査(家計収支編)」 URL:https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html
- [8] 総務省「ふるさと納税ポータルサイト(制度の仕組み・控除の説明)」 URL:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/
- [9] 金融庁「NISA・資産形成周知ページ」 URL:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/index.html