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「AIコンサルタントって、何をしてくれる人ですか?」

これ、本当によく聞かれます。

「ChatGPTの使い方を教えてくれる人ですか?」「文章をAIで書いてくれる人ですか?」「システム開発会社とは違うんですか?」——どれも間違いではないんですよね。ただ、どれも正解でもない。

では、AIコンサルタントって、何をする人なのか。

私はこう考えています。尾道の中小企業のAI導入支援において、一つの大きな役割は、会社の中に眠っている「散らばった知恵」を整理して、AIが本当に役立てる場所を、一緒に見つけていくことです。

あなたは、そんなふうに考えたことがあるでしょうか。なかなかそう考える人はいないと思います。

でも、AIコンサルタントのこの面は、会社の存続にも関わる、非常に重要で責任の伴う仕事なんです。なぜそう言えるのか。少し考えてみましょう。

あなたの会社に、こういうものはありませんか?

少し立ち止まって、考えてみてください。

社長の頭の中にしかない判断基準。ベテランの社員さんだけが知っている現場の注意点。過去の案件や工事で積み上げてきた、言葉にされていない経験値。紙とExcelとLINEに散らばったまま、誰も整理できていない情報の山。毎日積み上がっていくのに、振り返る時間すらない日々の記録。

ありませんか?

これ、全部、会社の大切な財産です。でも、どんなに価値ある財産でも、整理されていなければ使えません。今の社員だけでなく、後継者にとって必要なときに取り出せなければ、あってもないのと同じです。

金庫の中に大事な書類を入れたまま、鍵をどこに置いたか分からなくなってしまっているような状態、と言えばいいでしょうか。そんなイメージです。

会社に眠る散らばった知恵のイメージ

AIを活用するということは、単に最新ツールを導入することではありません。会社の中に眠っている知恵を、もう一度使える形に整えること。そしてその整理こそが、AI導入の前に本当にやるべきことなんです。

ところが、AIのデモを見ると、つい「もうすぐ全部解決してくれそう」という気になるものですよね。画面の中では、何でも答えてくれる。何でも自動化してくれるように見える。

でも、実際の現場は、そんなに簡単ではないんです。

導入の現場で必ず出てくる、地味な問い

「どこまでが無料の対応か」「AIが間違えたとき、誰が責任を持つか」「個人情報はどう扱うか」「データを誰が登録し続けるのか」「現場のスタッフが本当に使い続けてくれるか」

……こうした地味で泥臭い問いに、一つひとつ向き合わなければ、AIは「最初だけ触って終わったツール」になってしまいます。これは脅しではありません。実際に、目的が曖昧なままAIを入れた会社が「結局、何に使えばいいか分からない」という状態に陥るケースは、珍しくないのです。

だからこそ、AIコンサルの仕事は「ツールを入れる」ことではなく、「ツールを入れる前の整理」から始まるんですね。どの業務に時間がかかっているのか。どの判断が属人化しているのか。どこを自動化すると、現場が本当に楽になるのか。そこを一緒に考えるのが、私の仕事です。私は尾道の経営者さんたちにそこを強く訴えたい。

では、なぜコラムを書くのか。

一つは、こうした「AI導入の前に考えるべきこと」を尾道の経営者さんたちに伝えたいからです。記事を読んでいただくことで、「この人はAIの話だけじゃなく、中小企業の現場のことも分かっている」と感じてもらいたい。

もう一つは、正直さの記録として残したいからです。

ここで、きれいな成功話だけを書くつもりはありません。どんな課題にぶつかり、どこで悩み、どう乗り越えたか——その過程こそが、AIコンサルタントとしての実力を示すものだと思っているからです。

いきなり問い合わせるのは勇気がいるかもしれません。まずコラムを読んで、「この人の考え方は信頼できそうだ」と思ってもらえれば、それで十分です。

そしてもう一つ、コラムを書くことは、自分自身の整理にもなります。何を大切にしているのか。どんな会社の力になりたいのか。書くことで、それが少しずつ明確になっていく。

終わりに

でも、正しく使えば、会社の中に眠っている知恵を引き出し、社長一人に集中していた判断を少しずつ仕組みに移し、スタッフ全員が同じ情報を使って動ける組織を作る力になります。

AIコンサルタントの仕事:3つのポイント(まとめ)

  1. 「知恵の整理」から始める——社長の頭の中・ベテランの経験・散らばった情報を使える形にすることがAI導入の前提
  2. 地味な問いに向き合う——責任の所在・個人情報の扱い・現場の定着率など、ツール導入後の現実課題を先に整理する
  3. 目的を決めてからツールを選ぶ——「何に使うか」が曖昧なままAIを入れると「触って終わったツール」になる

このコラムが、「何から始めればいいか」を考えるきっかけになれば、それで十分です。


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